講義・段ノ壱

表計算基礎理論 その1



「表計算」とは?

表を使って計算すること。
数字を計算するのではなく、セル(表の中のひとつの枠のこと)単位で
計算するため、セルの数値が変わっても自動的に再計算して結果を表示する。

「表計算」のきまり
普通の計算式Excelの計算式
1+1=
1−1=
1×1=
1÷1=
=1+1
=1-1
=1*1
=1/1

Excelの計算式はまず「=」から始まり、
すべての数字や記号は半角英数(直接入力)で入力する。
また「×」「÷」の記号は使用せず、かわりに「*」「/」を使用する。

「関数」とは?

合計、平均など複数のセルを利用して計算するときに使うもの。
いくつかの計算式を一つの文字列で表している。
基本形は「=関数名(セルの場所など)」である。代表的な関数

例:平均の場合
セル内のデータを合計してセルの数で割る→AVERAGE

「絶対参照」とは?

セルを用いて計算するとき、常に同じセルの値を用いることがある。
例えば割り引き率や為替レートなどがそれにあたる。

この時計算式を一つ作り、残りのセルにコピーしようとすると、
コピーしたセル(計算結果を表示するセル)にあわせて
参照したセル(為替レートなどを入力したセル)がずれてしまうため、
エラー表示になったり計算結果が変わってしまう。

この問題を解決するには
「計算結果を表示するセルが移動しても常に同じセルを参照する」
という命令を入力する必要がある。これが絶対参照である。

命令の指定方法は固定したいセル番地に「$」を入れることでできる。
「A1」セルを固定したいときは「$A$1」となる。

ちなみに
「計算結果を表示するセルの移動にあわせて参照するセルも移動する」
ことを、「相対参照」と呼ぶ。

3D集計の概念

3D集計の概念をイメージで考えると、
個々の数字は「点」と考えることができる。
式というものは点と点を結ぶ「線」と考えることができる。(図1)
さらに表計算の場合、いろいろなセルの数字を参照するため
ワークシートは「面」と考えることができる。(図2)
そして3D集計はワークシートを複数使って計算するため、
面と面を結ぶ「立体」と考えることができる。(図3)
図1図3
図2

ちなみに(図3)においてであらわしたものが3D集計であり、
であらわしたものはリンク貼り付けである。





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