弐の型 言葉(ことのは)

〜Word小技集〜
IMEを教育せよ!
〜難しい読み方の言葉を登録する〜
文字を入力する時に使うIMEツールバー。
これをただ「日本語入力」か「直接入力」なのかを
確認するためだけに使っている人も多いだろう。
また、漢字変換のときになかなか思い通りに変換できない、
というのも経験したことがあるだろう。

そんなときには「辞書ツール」を使って新しい言葉を
パソコンに覚えさせると便利である。

〜手順〜
  1. 登録したい文字列をドラッグする
  2. IMEツールバーの「辞書ツール」(緑色の本の形をしたアイコン)をクリック
  3. 文字列の読み方を入力する
    ここで「OK」をクリックすればその言葉をパソコンが覚え、
    次からはしっかりと変換してくれるのだが、
    さらにこだわりたい人は
  4. 「品詞」を選択する(人名・地名などの分類)
  5. 「ユーザーコメント」を入力する
    ここでコメントを入力すると変換したときの候補で出たときに
    黄色い吹き出しがつき、そこにカーソルを移動するとコメントが出てくる。
この機能の活用方法としては
「なまえ」で変換すれば自動的に自分の名前が挿入される、
「じゅうしょ」で変換すれば自動的に自分の住所が挿入されるなどが考えられる。
顔文字の入力
〜変換機能で顔文字を使い分ける〜
いまやチャットやメールなどで欠かすことのできなくなった顔文字。
これを21世紀という新しい時代に対応した進化した日本語と見るか、
連綿と受け継がれてきた伝統ある日本語に対する冒涜と見るかは
人によって評価の分かれるところであるが、
顔文字の登場によって言葉の表現の幅が広がったというのは
どちらの立場の人にしても異論が無いところだろう。

しかし顔文字は文字や記号を使い分けて顔の形を表現しているため
入力が困難に思う人もいるだろう。
そんなときにはIMEの機能を使って入力できるようにすると便利である。

〜手順〜
  1. IMEツールバーの「変換モード」(「般」の字形をしたアイコン)をクリック
  2. 「話し言葉優先」をクリックする
  3. 「かお」と文字を入力して変換する
「かお」以外の文字で出てくる顔文字としては
「いっぷく:(-。-)y-゚゚゚」「ばんざい:\(^o^)/」などがある。
詳細についてはIMEツールバーの「ヘルプ」(?がついたアイコン)をクリックし、
キーワードで「顔文字」と入力すればその一覧を表示することができる。
時候のあいさつを作成する
拝啓
新緑の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。
敬具

拝啓〜で始まる正式な手紙では時候のあいさつがつきもの。
日本人であれば季節によって「仲秋の候〜」などを使い分けるあいさつの
一つや二つぐらいは覚えてほしいものだが、
そうは言っても
季節を表すあいさつ、近況についてのあいさつ、感謝等をあらわすあいさつ
と分かれていて、さらにいろいろと組み合わせもあるため
使う機会がないと忘れてしまうのが現実である。

そんなときにはWordの機能で時候のあいさつを作成すると便利である。

〜手順〜
  1. 「はいけい」と入力し、変換して「拝啓」にする
  2. 何も入力せずに改行する
    すると自動的に「敬具」が入り、しばらくするとツールバーが出てくる。
  3. ツールバーの「あいさつ文」をクリックする
  4. 季節のあいさつ(月によって選択することができる)を選択
  5. 安否についてのあいさつを選択し「次へ」をクリック
    このあと感謝等を表すあいさつを入れないのであれば
    ここで「完了」をクリックして終了でもよい
  6. 感謝を表すあいさつを選択し「完了」をクリックして終了
ちなみに冒頭のあいさつは
新緑の候・・・季節のあいさつ(5月)
ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。・・・安否についてのあいさつ
日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。・・・感謝のあいさつ
となっている。
史上最速の入力作戦
〜宛名ラベルの作成〜
携帯電話・パソコンを問わず電子メールが普及している現在でも
年賀状や暑中見舞いをはがきで送る、という習慣は消えていない。
たしかにはがきなどにはメールには無い味があるため
今後も年賀状などがなくなるということは無いだろう。

しかし企業でダイレクト―メールを送る、あるいは交際範囲の広い人は
送る人が多くなり宛名を書くのに苦労することもあるだろう。
そんなときにWordなどで宛名ラベルを作成できればその手間は少なくなる。

〜手順1:Excel側の準備〜
  1. 表を作成し、最初の行の項目は「郵便番号」「住所」「名前」とする
  2. データを入力する
  3. データ入力が終ったらデータが入っている表をドラッグする
  4. セル番地のところに「住所録」と入力する
  5. ファイルを保存する
〜手順2:Wordで宛名ラベルを作成〜
  1. 「ツール」→「差し込み印刷ヘルパー」をクリック
  2. メイン文書で「作成」をクリックし「宛名ラベル」をクリック
  3. 「作業中のウィンドウ」をクリック
  4. 「データファイルの指定」→「データファイルを開く」をクリック
  5. ファイルの種類を「Excelワークシート」にし、手順1で作成したExcelファイルを開く
  6. 「範囲名またはセル範囲」で手順1において作成した「住所録」を選択して「OK」をクリック
  7. 「メイン文書の作成」をクリックしラベルのメーカーと製品番号を選び「OK」をクリック
    文房具店で売っているラベルにはメーカー名と製品番号が書いてあるので
    自分で買ってきたラベルと一致するものを探す
  8. 「差し込みフィールドの挿入」をクリックし
    「郵便番号」「住所」「名前」をクリックしてレイアウトを整える
    ※「〒」や「様」、改行などは通常の文書と同様にキーボードから入力する
  9. レイアウトを整えたら「OK」をクリックし「閉じる」をクリックする
以上の操作を行えば自動的にExcelファイルのデータがWord文書に挿入され、
宛名ラベルが作成されるが、年賀はがきの場合はがきにラベルを貼る、というのは
いささか趣に欠けるところがある。
なので年賀はがきの場合、個人的には
年賀じょ〜ずなどの宛名書き用のソフトを使うことをおすすめしたい。
線を曲げろ!
〜図形描画機能で曲線を描く〜
ある程度Wordの操作に慣れてくると図形描画機能を使って地図を作ることもできる。
都市部の地図を描く時は直線が多くていいのだが
少し田舎の方に行くと曲がりくねった道が多くなり地図を作るのが困難になる。

もしそこで曲線を引くことができればどんな地図の作成もできるようになるだろう。

〜手順〜
  1. 図形描画ツールバーから「直線」を選択し、直線を引く
  2. 直線の曲げたい場所で右クリックし「頂点の編集」をクリック
  3. 任意の場所までドラッグする
    ここまでできると折れ曲がった直線になる。
  4. 直線の上で右クリックし、「線分を曲げる」をクリック
以上の方法で直線から曲線に切り替わり、
ポイント(黒い四角)の部分をドラッグすると曲線のまま形が変化する。
元の折れ曲がった直線に戻したいときは直線の上で右クリックし、
「線分を伸ばす」をクリックすると直線に戻る。



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