「関数」の語源

「関数」といえば何を想像するだろうか? 中学校のころに習った「一次関数」「二次関数」を想像する人もいるだろう。 コンピュータに詳しい人ならExcelやJavaScriptなどの関数を連想するだろう。 どちらの関数にしても語源は同じである。 ではそもそも関数とは何か? 関数とはfunction(ファンクション)のことである。 ではfunctionとは何か? functionとは関数のことである。 ・・・と答えるといつまでたっても堂々巡りで話が進まないので真面目に話を進めよう。 関数は英語では「function」と言う。 この言葉のもともとの意味は「働き」と言う意味なのだが、 西洋で発達した数学では「Black Box」という考え方にこの言葉が当てられている。 ある数を箱(計算式など)に入れると、別の数になって出てくる。 日常生活の中で例を挙げれば、 例えば自動販売機を思い浮かべてもらいたい。 120(円)を自動販売機(計算式)に入れると1(本のジュース)が出てくる。 この考え方を「BlackBox」、または「function」と呼んでいる。 この西洋で発達した「function」という考え方は 東西交流によって中国に伝わった。 このときに中国語に翻訳されたのだが、「箱(式)」に「数」を入れるので 「函数」と翻訳された。 そして日本に伝わってきたのだが、「函」という文字は現在地名などでしか使われていないため、 同じ音の「関」が割り当てられて「関数」となった。


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