■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
CGI講座・リプレイ
-第9講- 条件による分岐(1)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■1、プログラムの基本■
CGIに限らず、いかなる言語を使ったプログラムであっても
その基本的な動作は次の3つである。
順序・分岐・繰返し
これらを組み合わせることによってさまざまな処理を行っている。
「順序」とは命令を順番に実行すること、
すなわち今までやってきたものがそれにあたる。
「分岐」とは条件によって処理が分かれること。
ここで言うところの「条件」とは変数がとる値をさすことがほとんどである。
「繰返し」とは一定の条件が満たされるまで同じ処理を繰り返すこと。
ここでも「条件」には変数が使われるが、
条件の設定を誤ると無限ループに陥る危険性もある。
今回は「分岐」について見ていくことにする。
■2、条件分岐(2択)■
条件分岐の構文は次のとおりである。
if(条件式){ 条件を満たす場合の処理 }
else{ 条件を満たさない場合の処理 }
ここで「今週のお手本」を見てもらいたい。
変数「$hensu」が5より大きいかどうかを判断するプログラムである。
先にも触れた通り、条件式の部分には変数がよく使われ、
その変数のとる値で処理を分けている。
今回は変数に「8」が入っているので
処理結果は「5より大きい」と表示される。
それを確認したら今度は変数の値を5よりも小さく、
例えば「3」あたりに変更すると、今度は「5より小さい」と表示される。
この条件分岐の構文の命とも言えるのが「条件式」の部分である。
条件式の基本的な書き方は次の通り。
$(判断の基準となる)変数 比較演算子 値
「比較演算子」という聞きなれない言葉が出てきたが、
これは「〜より大きい」「〜と等しい」という条件を記号で表したものである。
■3、比較演算子(数値)■
数値と比較する場合、比較演算子は次の6種類である。
〜と等しい ==
〜と等しくない !=
〜より大きい >
〜より小さい <
〜以上 >=
〜以下 <=
これを踏まえて今回のお手本の条件式を見ると
$hensu>5
となっているので比較演算子の意味から考えると
変数$hensuは5より大きい、ということになる
ただし、これはあくまで「数値」に対しての演算子であり、
文字列に対しては使うことができない。
例えば、何かパスワードが設定してあり、
そのパスワードと一致するかしないか(等しいか等しくないか)
で処理を分けたい時には上記の比較演算子は使えない。
比較する対象が数値ではなく文字の場合は
別の演算子を使う必要があるのだが、
長くなりそうなので今回はここまでにしておこう。
第10講につづく
---------------------------------------------------------------------
発行人: 塚田 伊助
発行所: 伊助の鍛錬場 http://isukenet.s20.xrea.com/
連絡先: isuke_tukada@hotmail.com
もどる